1棟まるごと貸し切り! 田舎暮らしを体験できる
螢の宿こぶし荘
1棟まるごと貸し切り! 田舎暮らしを体験できる
誰もが懐かしくなる、ふるさとの姿
「関山はいいところですねって、泊まる人たちが口をそろえて言うんだよ」と教えてくれたのはNPO法人あいづ関山倶楽部代表理事の五十嵐賢次さん。「でも住んでいると、もうどこがいいのか分からなくもなるんだ」と同副理事の鈴木昭一さんが続けます。
山が迫り、その裾野に広がる田んぼ。小川が流れ、集落の真ん中を走る旧下野街道に沿って家々が並んでいます。郷愁を誘う風景は、誰もが懐かしさを感じる田舎町。初夏には蛍が飛び交い、天然記念物のモリアオガエルをみることも。そのまちの中に、古民家を改修した「蛍の宿 こぶし荘」は建っています。

下野街道の関山宿
会津美里町の南部に位置する関山地区は、観光地として有名な大内宿まで車で20分ほど。会津若松からも30分足らずです。江戸時代には参勤交代の通り道になっていた下野街道の宿場町でもありました。
しかし近年は過疎の波にもまれています。五十嵐さんや鈴木さんをはじめとする地元の有志の方々が、関山村づくり実行委員会をつくって、空き家対策と地域の文化の永続した活性化を維持する活動を続けてきました。その活動の中で、地元福島の木材を使って古民家を改修し、地域活性化の拠点にしようと作られたのが、現在のこぶし荘です。併せて、運営を行うNPO法人あいづ関山倶楽部も設立されました。

古民家と福島杉を使用した建物の二棟を貸し切りに
こぶし荘は、二棟の建物が廊下でつながっています。一つは築100年以上の古民家を改修したもの。もう一つは福島杉を利用した新しい建物です。「宿泊棟は昔ながらの建物で、ふすま仕切りの和室。心置きなく使ってもらおうと、1日1組限定にしたんだ」と鈴木さん。
2~8名でこの建物全体を貸切れるのはとても贅沢。畳の上に布団を敷いて、夏場は蚊帳を吊るしてその中で眠りにつきます。子供たちのはしゃぐ姿が目に浮かぶようです。また「たくさんの人たちに泊まってもらって、地域の活性化につなげたい」とは五十嵐さん。そのため1組あたり最長でも1週間までの宿泊でお願いをしています。

体験プログラムで地域活性につなげたい
宿の目玉になっているのは、農業体験、田舎体験のプログラムです。毎年行われている田んぼオーナーの募集は、年5回のイベントを通して、関山の皆さんと一緒に田植えや稲刈りなど米作りを体験できるもの(2021年は感染症対策のため休止中)。他にも希望に合わせて、野菜の収穫や草刈り、そば打ちなどの体験プログラムも組むことができます。「イベントがない時でも、子どもたちを連れて遊びに来てくれる田んぼオーナーさんは多い」とのこと。

泊まった翌朝は、ぜひ関山地区の散歩に出かけてみては。700メートルほどのメインストリートは、散歩にちょうど良い長さ。朝の新鮮な空気をたくさん吸い込み、地元の方に挨拶をしながら歩くと、より自分の故郷のように関山地区を感じることが出来るかもしれません。
一度訪れると、二度三度と足を運びたくなる場所。そんな田舎体験の拠点に、とてもぴったりな「蛍の宿こぶし荘」です。
定休日:年中無休
ご利用時間:チェックイン15:00/チェックアウト10:00
*食事、送迎、体験プログラム等については応相談ください
1日1組限定
・2名~8名まで宿泊可能
・客室数 2室(和室/エアーベッド4台あり)
・キッチン(常備の調味料は利用可能)、リビング、風呂、トイレ、洗濯機あり
宿泊予約は、「お問合せ」からご連絡ください。折り返し、宿よりご案内いたします。